サウジアラビアで適正な頭蓋健診とヘルメット治療を開始、日・サウジの継続的な診療・教育連携体制を構築 ―現地の小児脳神経外科医が診療を担い、日本の専門医が教育・症例検討を継続支援―
中東地域初、小児脳神経外科医が鑑別診断とヘルメット治療に責任を持つ頭のかたち外来が、ジャパン・メディカル・カンパニー製ヘルメットを用いて開始。サウジアラビアの医師と日本の医師が継続的に頭蓋健診治療を学び合うシステムを導入
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サウジアラビアの臨床責任と日本の教育責任を分担し、単発の研修で終わらない臨床支援・教育・研究連携を仕組み化
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一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構の認定を受けたKing Fahd Hospital of the Universityで、Qurum Fitによる治療を開始
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診療はサウジアラビアの小児脳神経外科医が、専門教育および症例検討は日本の小児脳神経外科医が協働し、製造・品質管理・技術支援は当社が担う
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役 大野秀晃、以下当社)は、サウジアラビアのKing Fahd Hospital of the University(以下KFHU)で、日本式の適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療が開始されたことをお知らせします。シンガポールに続く、当社の海外2カ国目の展開です。
Prof. Abdulrazaq Alojanが現地の医学的責任者、五味玲先生・西山健一先生が日本側の教育責任者を担います。診療開始後も臨床支援・症例検討・教育を継続するシステムが開始。共同研究への発展も見据えます。
Saudi Medical Lead:Prof. Abdulrazaq Alojan
小児脳神経外科医のProf. Abdulrazaqが現地の医学的ガバナンスを統括。診断・適応・治療計画・説明・経過観察の臨床判断は、同先生のもと現地の医師・医療機関が法令に基づいて担います。
Japan Educational Leads:五味玲先生・西山健一先生
0歳からの頭のかたちクリニック東京日本橋院長・外科責任者で自治医科大学客員教授の五味先生と、新潟県はまぐみ小児療育センター診療部長で国際神経内視鏡連盟(IFNE)理事長の西山先生が、臨床上の助言・症例検討・専門教育を継続。双方の知見を研究連携へつなげます。
ジャパン・メディカル・カンパニー:製造・技術支援
当社は3Dデータ処理、製造、品質管理、技術教育を担います。
KFHUは、一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構(以下認定機構)の海外認定医療機関です。同機構は適正診療の標準化を目指し、研修・試験合格、先行施設見学、X線等の鑑別診断機器を要件とします。
日本式の適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療は、認定要件を基礎に、現地診療、日本側の教育支援、当社の設計・製造を組み合わせ、日本のクオリティの輸出を実行します。
診察・画像診断で位置的頭蓋変形と頭蓋縫合早期癒合症等を鑑別し、月齢・重症度・発達・自然経過から適応を判断。必要な乳児に当社製Qurum Fit(クルムフィット)を用い、定期診察とクッション調整を続けます。現地制度やご家族の価値観も反映します。
KFHUはサウジ東部州アル・ホバルのImam Abdulrahman Bin Faisal University附属病院で、小児脳神経外科の診療と人材育成を担います。
Prof. Abdulrazaqが重視したことは、頭蓋評価・3D解析・患者別設計・治療運用という日本式の適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の経験と現地の臨床専門性の結合です。KEZLEXを用いた国際的なハンズオントレーニングで育まれたジャパン・メディカル・カンパニーの製品・サービスへの信頼を基に、製品供給を超え現地に専門性を育成する協働を進めます。
頭のかたち外来開始後もオンラインで症例検討を継続。現地チームは臨床所見と3D解析を照合し、Prof. Abdulrazaqとクッション調整等を検討。日本側も教育・技術面で支え、知見を双方に還元しています。
症例検討から生まれた問いを、共同研究へつなげます。臨床・研究・教育を三位一体で日本サウジで継続します。
1.第8回位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会
Prof. AbdulrazaqとDr. Ahmed Fawzi(以下Dr. Fawzi)が2026年6月21日の認定研修を修了。サウジの診療・紹介体制を特別講演で共有しました。
2.0歳からの頭のかたちクリニックでの臨床見学
Prof. AbdulrazaqとDr. Fawziは、Japan Educational Leadの五味玲先生が院長を務める0歳からの頭のかたちクリニック東京日本橋院を訪問。診察・鑑別、保護者説明、3D計測、治療適応判断、装着後の再診を実地見学しました。
同クリニックは東京日本橋・表参道神宮前・大阪・福岡に拠点を持ち、小児科・小児脳神経外科・形成外科・小児外科の医師が診療します。初診で病的変形の可能性を評価し、経過観察を含めて保護者に選択肢を説明します。当社製ヘルメットQurum Fitを採用しています。
頭のゆがみに関する診療20,000件、ヘルメット治療を選択したご家族9,000組の経験を有します。
※26年10月現在、同クリニック調べ
3.日本の専門医による特別研修会
2026年6月30日、五味先生、西山先生、細野茂春先生、楠田聡先生が鑑別・治療適応・保護者対応等を講義・討議し、修了証を授与しました。
4.3D計測・設計・製造・調整研修
ヘルメットの作製に必要な3D計測のほか、患者別設計・製造、品質管理、クッション調整に関する研修を実施。Dr. Fawziは新潟小児頭のかたちSummerセミナー2026にも参加しました。
協働の起点は、2024年12月のダンマームでの第1回IAU–IFNEハンズオンにあります。西山先生らとProf. AbdulrazaqらがKEZLEXでサウジアラビアを中心とする湾岸諸国の脳神経外科医に神経内視鏡の術式を指導しました。
2025年のクアラルンプールでも西山先生とともにProf. Abdulrazaqがハンズオンの講師を担当。双方が教え、学び合う関係を築いてきました。
Prof. AbdulrazaqはGCC(湾岸協力会議)諸国の小児患者も診療しています。本取り組みを基盤に、サウジアラビアを起点としたGCC連携を目指します。
サウジアラビアでのIAU–IFNEハンズオンとKEZLEXの活用
サウジアラビアでは近年、専門医療、デジタルヘルス、医療へのアクセス、医学教育、国内の臨床専門性の育成など、医療の幅広い分野で著しい進歩がありました。こうした進歩は、小児医療における変化するニーズに応える、専門性の高い診療体制を発展させるための強固な基盤となっています。
乳児の頭蓋変形には、ヘルメット治療だけにとどまらない包括的な取り組みが必要です。正確な診断、位置的頭蓋変形と病的頭蓋変形の慎重な鑑別、適切な治療対象の選択、客観的な評価、個別の治療計画、そして体系的かつ継続的な経過観察は、いずれも質の高い医療に欠かせない要素です。
このサウジアラビアと日本の協働を通じて、私たちは、サウジアラビアの臨床専門性と、乳児の頭蓋評価、3Dデジタル解析、一人ひとりに合わせた頭蓋装具の設計、体系化された治療プロトコルに関する日本の豊富な経験を結び付け、包括的な診療体制を確立することを目指しています。同様に重要なのは、サウジアラビアの医療従事者に知識と専門的技能を移転し、この診療能力が現地で育まれ、持続するようにすることです。
教育、メンターシップ、学術協力に尽力してくださる西山健一先生ならびに日本の関係者の皆様に感謝いたします。この取り組みが、頭蓋変形のある乳児への医療の向上だけでなく、臨床教育、研究、サウジアラビアの専門性の発展にも貢献し、将来的な湾岸地域全体での連携の可能性にもつながることを期待しています。
最終的に、この協働の成功を測るのは、一人ひとりの子どもに提供される医療の質、サウジアラビア国内で育まれる専門性、そして将来の世代のために私たちが築く持続可能な診療体制です。
日本の先生方と協働し、日本式の適正な頭蓋健診とヘルメット治療をサウジアラビアに根付かせ、人々のライフスタイルをより良くしたいと考えています。
Saudi Medical Leadのアブドラザック先生とJapan Educational Leadsの五味先生・西山先生と共に臨床と研究を行います。医師向け研修会を開催し、現地の医師が次世代を育て、GCC諸国を開拓していきます。
サウジアラビアとの歩みの始まり
今回サウジアラビアでジャパン・メディカル・カンパニーのヘルメット治療が開始されることになり、担当されるAbdulrazaq教授とAhmed先生のお二人が来日され、その研修を担当させていただきました。
この共同事業のきっかけとなった国際神経内視鏡学会や、国際的なプロジェクトの重要性については、西山先生から詳しくご紹介いただいています。
サウジアラビアは人種も宗教も文化も異なり、日本人にとって正直なじみの薄い国だと思います。アジアレベルでのサッカーの試合くらいでしかその名前を聞くことがないように思います。
しかし今回お二人の先生とお話しし、頭蓋変形に悩むご家族の存在と、何とかそれを解決すべく熱心に取り組む医療者の姿勢は、何ら日本と変わりがないことを理解しました。私たちがこれまで携わってきました2万人以上の患者さんから得られた知見は、彼らにとってもとても貴重な情報になったと思います。
彼らの施設には、国内のみならずバーレーンやカタールからの患者さんも来られるとのことです。現在の不安定な世界情勢の中で、私たちがともに歩むことが、様々な重要な意味を持つことになると確信しています。
サウジアラビアにおける小児医療の新たな未来に向けて:Saudi Vision 2030と調和する「医療能力構築」への寄与
国際神経内視鏡連盟(IFNE)理事長として、このたびサウジアラビア王国および中東地域において開始される「日本・サウジ共同による、乳児頭蓋変形診療システムの構築プロジェクト」の大きな一歩を歓迎し、心からの祝意を表します。
サウジアラビアが掲げる国家戦略「Saudi Vision 2030」は、単なる経済改革にとどまらず、知識や技術、自立した医療基盤に基づく「持続可能な社会の構築」を目指す野心的な取り組みです。とりわけ医療分野における保健医療セクター変革プログラム(Health Sector Transformation Program)では、世界最高水準の医療の導入、デジタルヘルス・遠隔医療の推進、予防医療や小児医療の充実、そして国内の医療人材育成および知識移転が極めて重要な柱とされています。本プロジェクトは、まさにこの「Saudi Vision 2030」の理念と完璧に軌を一にするものです。日本の先進的な頭蓋変形診断、頭蓋縫合早期癒合症との厳密な鑑別診断、3D/DICOM解析を活用した高度なデジタル技術、そして日本式の細やかな診療プロトコルをサウジアラビアへ導入することは、単なる製品の輸出・販売にとどまりません。これは、日本の乳児頭蓋変形診療システムそのものを移転し、現地の医療能力を向上させる(Capacity Building)国家間レベルの医療協力に他なりません。
私自身、IFNE理事として世界各地で神経内視鏡外科手術の手技講習会や教育プログラムを展開し
てまいりました。その活動の中で一貫して最も強調してきたのは、単なる「手技や技術の伝達」ではなく、「指導者から次世代へのメンターシップ」や「患者を第一に想う医療のマインド」の共有です。どれほど優れた医療機器や技術であっても、それを正しく扱い、患者に寄り添う高い志を持った人とシステムが現地に根付かなければ、真の医療の自立や持続可能な発展は成し得ません。今回のプロジェクトにおいても、Prof. AbdulrazaqやDr. Fawziをはじめとする現地の卓越した医療陣、そしてサウジの未来を担う若手医師の方々への徹底した教育研修プログラムが主軸に据えられています。知的移転と確かなメンターシップの融合というこのアプローチは、私どもIFNEが長年培ってきた活動の精神そのものを源泉とし、それを新生児・小児医療の領域へと発展拡大させた素晴らしい実践例であると確信しております。
正確な診断と早期介入によって乳幼児の健やかな発達と将来の生活の質(QOL)を高める本取り組みは、サウジアラビア国内における乳児頭蓋検診治療センターの確立、ひいては将来的な湾岸協力会議(GCC)諸国全体への教育・研究拠点の展開という、国境を超えた大きな可能性を秘めています。国家の枠組みを超えたこの画期的な新生児・小児医療インフラの構築が、サウジアラビアの子供たちとご家族の未来を明るく照らす光となることを確信するとともに、本プロジェクトの益々のご発展と成功を心より祈念申し上げます。
このたび、サウジアラビアの先生方を対象として特別研修会を開催できましたことを、大変光栄に存じます。本研修では、位置的頭蓋変形の病態生理と鑑別診断、初診時における保護者対応ならびにヘルメット矯正治療の説明の要点、さらに乳児の頭部形状を理解するための基本的視点について、体系的に共有いたしました。
また、保護者への丁寧な説明に加え、発育・発達の視点を踏まえた継続的評価の重要性についても認識を共有できたことは、大きな成果であったと考えております。
日本においても、頭部形態診療に関する専門的教育の機会はいまだ十分とはいえず、このように国境を越えて知見を共有し合う取り組みは極めて意義深いものです。
ご参加の先生方は終始非常に熱心で、質疑応答や討議も活発であり、臨床現場での実践に真摯に向き合う姿勢が強く印象に残っております。
本研修が、サウジアラビアのみならず中東近隣諸国における頭蓋健診・治療の質の向上、ならびに今後の継続的な学術交流と国際連携の発展に寄与することを心より期待しております。
サウジアラビアの小児脳神経外科医のAbdulrazaq Alojan先生とAhmed Fawzi先生の特別研修会に参加し、貴重な体験をすることができました。資金力のある国として、同国の小児医療の充実と発展は目覚ましく、小児の死亡率は欧米と同等あるいはそれ以上の水準であり、すでに小児医療の先進グループに属する国です。
したがって今後は、小児の疾病治療のみでなく、予防へと目標が変化する状況です。頭蓋変形は直接児の生命予後には影響しませんが、児の将来のQOLを改善させる可能性があります。
今後日本との連携を通じて、同国での頭蓋健診およびヘルメット治療の導入が進むことを祈念します。
大野秀晃
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー 代表取締役
2024年12月のダンマームでのIAU–IFNEハンズオンから一貫していることは、医療技術は製品を届けるだけでは根付かないという哲学です。世界を変えるとは、日本の製品を世界中に販売することではありません。生まれた国にかかわらず、すべての赤ちゃんが適正な頭蓋健診を受け、必要な赤ちゃんだけが適正な治療にたどり着ける状態を、世界の当たり前にすることです。日本とサウジアラビアの医師とともに、日本ヘルメット治療評価認定機構の認定に基づく適正な乳児頭蓋健診治療をサウジアラビアに根付かせ、GCC諸国へ広げてまいります。ジャパン・メディカル・カンパニーの挑戦は今まさに始まったばかりです。
・会社概要
1897年創業の大野興業を前身に2018年に独立。頭蓋矯正ヘルメットQurum Fit・Qurum、医療模型KEZLEX等を開発・製造する医療機器メーカーです。
当社製ヘルメットの累計治療症例は21,000症例以上。国内の大学病院・小児医療センターでの採用施設数は国内最多です。
※注:2026年7月当社調べ
■設⽴:2018年5⽉
■代表取締役:⼤野秀晃
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
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株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
コーポレイト・デザイン室 柳本 瑞穂
TEL:03-5829-8342 / E-mail:[email protected]
当社の過去のプレスリリース一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445