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Virginia Spaceport Authority、大樹町、SPACE COTANがMOU締結

民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営する北海道大樹町(町長:黒川豊)とSPACE COTAN株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)は、米国バージニア州の商業宇宙港「Mid-Atlantic Regional Spaceport(MARS)」を運営するVirginia Spaceport Authority(本部:米国バージニア州ノーフォーク、CEO & Executive Director:Roosevelt Mercer, Jr.)と、両地域の教育振興およびまちづくりに関する基本合意書(MOU)を締結いたしました。

宇宙港は、ロケットの打上げ拠点であると同時に、立地する地域の産業や教育との連携を通して、地域活性化に貢献できる潜在力があります。大樹町と、Virginia Spaceport Authorityが宇宙港を構えるバージニア州ワロップス島周辺は、ともに第一次産業を基盤とし、沿岸地域に宇宙港を擁するという共通点を持ち、宇宙港と連携した地域づくりを進めてきました。

本基本合意書のもと、三者は両地域の学生・教育関係者を対象とした相互訪問・交流、宇宙港を核とした地域発展施策、両地域の文化・芸術・スポーツ・産業等の資源を活かした観光振興施策などについて、今後の連携のあり方を検討してまいります。また、これらの取り組みを通じて、国際的な視点や相互理解、多様性への尊重を育む機会を次世代に提供し、宇宙港を核とした地域活性化のモデルを日米双方から発信することを目指します。

基本合意書の概要

大樹町、SPACE COTAN、Virginia Spaceport Authorityは、以下の項目に関する今後の連携について検討します。

<教育振興>

  • 両地域の学生、教育関係者(教員、その他)を対象とした教育プログラムの企画・実施

    • ワークショップ、研修、講座の共同開催

    • 学生、教育関係者(教員、その他)の相互訪問・派遣、交流

  • 教育関連の取り組みに関する情報、知見及び成果の共有

<まちづくり>

  • 宇宙港を核とした地域発展を実現するためのグランドデザイン(基盤整備、人材育成等)

  • 宇宙港と、文化、芸術、スポーツ、産業等の両地域の資源を活かした観光振興施策

  • まちづくり関連の取り組みに関する情報、知見及び成果の共有

北海道大樹町長 黒川 豊 コメント 

このたび、米国を代表する商業宇宙港のひとつであるMARSを運営するVirginia Spaceport Authority様、そしてSPACE COTAN様とMOUを締結できたことを大変うれしく思います。40年にわたり宇宙のまちづくりを進めてきた本町にとって、同じように宇宙港とともに歩んできた地域と直接つながれることは、大きな財産です。本締結を機に、国際的な視点をもった人材の育成と地域発展をより一層進めてまいります。

SPACE COTAN株式会社 代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲 コメント

HOSPOは2024年10月に世界5大陸8つの商業宇宙港と国際協力に関する覚書を締結し、宇宙港間の連携を進めてまいりました。今回のMOUは、2024年10月の覚書を基盤とし、教育とまちづくりという地域に根ざした領域を一歩前進させるものです。宇宙港の価値はロケットの打上げだけではありません。地域の人材育成や地域活性化を進める大きな力をを秘めています。Virginia Spaceport Authority様、大樹町様とともに宇宙港を持つ地域としての潜在力を最大限に引き出し、次世代の育成と魅力的な地域づくりを進めます。

Virginia Spaceport Authority CEO & Executive Director Roosevelt Mercer, Jr., Maj Gen, USAF (Ret.) コメント

このたびの覚書を締結できることを大変うれしく思います。本覚書は、次世代の航空宇宙人材を育成するうえで重要な一歩です。私たちVirginia Spaceport Authoritは、こうした取り組みが国際的な宇宙産業の発展に欠かせないものだと考えています。若い世代のSTEM(科学・技術・工学・数学)への関心を高め、航空宇宙の世界に目を向けてもらうことは、当公社の重要な使命の一つです。本覚書は目指すべき方向への大きな前進であり、その一翼を担えることを心からうれしく思います。

北海道大樹町 概要

  • 代表者:町長 黒川 豊(くろかわ ゆたか)

  • 所在地:北海道広尾郡大樹町東本通33番地

  • 町の概要:人口5,100人の一次産業が中心の町です。1984年の北海道航空宇宙産業基地構想で航空宇宙基地の適地とされ、以降約40年にわたり宇宙のまちづくりを推進しています。2022年度に新たなロケット発射場「Launch Complex 1(LC1)」の建設に着手し、北海道スペースポートを核とした宇宙版シリコンバレーの形成を目指しています。

  • ウェブサイト:https://www.town.taiki.hokkaido.jp

SPACE COTAN株式会社 概要

  • 代表者:代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲(おだぎり よしのり)

  • 所在地:北海道広尾郡大樹町西本通98

  • 事業概要:大樹町からの委任に基づくHOSPOプロジェクトの推進業務全般。スペースポートの管理・運営、整備資金調達支援、射場設計、国の認定取得、国内外顧客開拓、ロケット打上げ支援、PR活動など

  • ウェブサイト:https://hokkaidospaceport.com/

Virginia Spaceport Authority 概要

  • 代表者:CEO & Executive Director Roosevelt Mercer, Jr., Maj Gen, USAF (Ret.)

  • 所在地:101 W Main Street, Suite 602, Norfolk, VA 23510, U.S.A.

  • 事業概要:1995年設立の米国バージニア州の政府機関。NASAワロップス飛行施設内の商業宇宙港「Mid-Atlantic Regional Spaceport(MARS)」を所有・運営し、商業宇宙輸送とSTEM教育の振興を推進。MARSは軌道投入打上げについてFAA(米国連邦航空局)のライセンスを有する米国内でも数少ない商業宇宙港のひとつ。

  • ウェブサイト:https://www.vaspace.org/

北海道スペースポート(HOSPO)とは

HOSPOは、大樹町にある民間にひらかれた商業宇宙港で、2021年4月に本格稼働しました。大樹町は東と南方向に海が広がる地勢に加え、射場の拡張を可能にする広大な土地を有していることから、宇宙港の適地として40年前から航空宇宙産業の誘致を進めてきました。

HOSPOでは複数の射場整備が構想されており、現在、大樹町は、その一つとなる「Launch Complex 1(LC1)」について、国の交付金と企業版ふるさと納税を活用しながら、人工衛星の打上げに対応する射場としての整備を進めています。

LC1の整備後は、高頻度打上げが可能な射場Launch Complex 2(LC2)の整備に向けた検討を進めるほか、将来的には大型ロケットや有人ロケット打上げに対応するLaunch Complex X(LCX)や、P2P(高速2地点間輸送)の受け入れに向けて3,000m滑走路の新設も見据えています。

大樹町とSPACE COTANは、宇宙関連産業が集積する「宇宙版シリコンバレー」を北海道に創出することをビジョンとし、宇宙港を核とした地域活性化にも取り組んでいます。地域性を活かした取り組みが評価され、大樹町が2022年度企業版ふるさと納税に係る大臣表彰を受けたのに加え、2026年2月には、HOSPOを核とした宇宙のまちづくりの取り組みがが評価され、大樹町とSPACE COTANが、第7回宇宙開発利用大賞で内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞を受賞しました。

また、大樹町とSPACE COTANは、 打上げ需要の拡大に応えるための取り組みも進めています。2024年10月に世界5大陸の8商業宇宙港で国際協力に関する覚書(MOU)を締結し、参加宇宙港とともに射場の国際標準化による相互運用性の確保や運用コスト削減に向けた合理化などの検討を開始したほか、2025年1月には、 SPACE COTANが宇宙戦略基金に採択され、打上げ高頻度化を目指した射場基盤技術の研究・開発も進めています。 

2025年7月には台湾企業の日本法人「jtSPACE」が、海外資本としては国内初となるサブオービタルロケットの打上げをHOSPOで行うなど、民間にひらかれた商業宇宙港としての実績を着実に積み重ねています。