「一般社団法人農業デザイン研究所」、さつまいも経済圏プラットフォーム「Save the Sweet Potato」に加入
株式会社welzo(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:金尾佳文、以下 welzo)は、さつまいも経済圏の拡大・発展を主導するプラットフォーム SSPを運営しています。このたび、農産物流通のコンサルティング業務を手掛ける株式会社シフラ(本社:東京都江東区)が母体となって2025年に設立された一般社団法人農業デザイン研究所(代表理事:竹熊俊哉氏)が新たにSSPに加入しました。
「顔が見える食品」をはじめとする食のブランディング事業を全国規模で積み重ねてきた同社グループのSSP参加により、さつまいも経済圏に「ブランディング」と「情報流通」という新たな機能が加わります。
記事URL:https://www.savethesweetpotato.com/post/nogyo-design
一般社団法人農業デザイン研究所は、農産物流通のコンサルティング業務を25年にわたり手掛けてきた株式会社シフラ(本社:東京都江東区、1996年設立)を母体に、2025年に設立された組織です。
シフラは、町の花屋向けにインターネットを使った仕入れ・販売の仕組みを整えた事業を起点に、農産物のトレーサビリティへと事業領域を広げてきました。2002年には大手小売店と「顔が見える食品」シリーズを立ち上げ、生産者の名前と顔を商品に載せて消費者との信頼関係を築くブランドとして全国に定着。その後も著名なスーパーなど複数の小売と連携し、食のブランディング事業を全国規模で展開しています。
販売面では農業デザイン研究所の子会社として、農畜水産物を扱う株式会社KAOMIE、加工品を扱う株式会社TUKURUを設立。情報の蓄積・発信から実際の販路確保までを一体的に手がける体制を整えています。同研究所が活動の基盤に持つのは、20年以上の実績を通じて築いてきた7,500人以上の生産者データベースです。
「顔が見える食品」が生まれた背景には、2000年代初頭の食品安全問題があります。大手乳業メーカーの問題や輸入野菜の残留農薬などの事例が相次ぎ、「なにを買えば安全なのか」という消費者の問いに小売がどう答えるかが問われていた時期です。
一般社団法人農業デザイン研究所 冨田氏
「トレーサビリティが取れていますと伝えても、お客様には響かなかった。『私が作っているので安心してください』と言ったほうが買っていただける。“安全”ではなくて“安心”を売ろうという発想でした。」
もちろん、安心感を訴求するためには安全性の担保が前提となります。各産地の栽培方法を確認し、生産履歴を管理する仕組みを整えた上で、生産者の顔と名前を消費者に届ける――それが「顔が見える食品」でした。
シフラは現在も、大手スーパーで展開する「手紙のついた野菜と果物」を手掛けています。商品についたQRコードをスキャンすると生産者からの手紙をイメージしたWebページが表示され、消費者の返信に農家がさらに返事を送る仕組みです。
こうした活動を長年続けてきたシフラが、企業としての経済活動には直結しにくい産地支援を本格化させるために設立したのが農業デザイン研究所です。後継者問題を抱える個人農家の相談対応、認証取得の支援、圃場や栽培技術に関するデータの記録・保存などを担います。
研究所が志向するのは、安全基準を満たしつつ、それぞれの農家が持つこだわりや栽培スタイルを個別に把握し、画一的な基準に押し込めない形でブランド化を進めるアプローチです。
シフラの拠点は関東にあり、千葉県など関東エリアはさつまいもの一大生産地です。青果・加工それぞれの用途で価格形成は異なりますが、生産者が値段を決めにくい構造が続いてきました。特定品種・特定用途への生産集中が進めば、産業全体の多様性や持続性が損なわれかねないという懸念も、現場に長く関わるなかで積み重なってきた課題です。
一方で、可能性も見えてきています。シフラが埼玉の農業法人と取り組んだ事例では、「肌目が美しい」という特徴を発信したところ、想定以上の反応がありました。個々の農家が持つ独自のこだわりや強みをブランドとして打ち出すことが、産業全体の価値向上にもつながっていきます。
さつまいもは野菜の中でも品種の多様性が際立ち、青果・加工・焼酎・原料と用途も幅広く、嗜好品として消費者に受け入れられた数少ない野菜です。ブランディングや情報発信が産業の価値向上に直結しやすい品目であることも、農業デザイン研究所がSSPへの参画を決めた理由のひとつです。
今後は以下のような連携が期待されます。
・ 7,500人超の生産者ネットワークを活かしたSSP参加生産者との情報・知見の交流
・ 北関東のさつまいも産地と九州を結ぶエリア横断の食文化発信
・ KAOMIE・TUKURUを通じた青果・加工品の販路連携
・ 後継者問題・認証支援など、産地の持続性に関わる課題の共同検討
株式会社welzo BIZ Promotion Division 取締役/SSP Project Leader 後藤基文
「農業デザイン研究所さんは、農産物のブランディングをこれだけ長く本気で続けてきた、おそらく国内でも稀有な存在です。7,500人超の生産者ネットワークと『顔が見える食品』で培われた情報設計の知見がSSPに加わることで、さつまいもという品目の価値をもう一段引き上げられると確信しています。北関東のさつまいも産地と九州をつなぎ、エリアを超えて食文化を育てていきたい。」
一般社団法人農業デザイン研究所 冨田氏
「農作物のブランディングを長くやってきた会社はなかなか他にないと思うので、新しい視点で一緒にできることがあると思います。さつまいもは品種も用途も幅広く、嗜好品として消費者に受け入れられた数少ない野菜。生産者一人ひとりのこだわりをきちんと届ければ、産業の価値はまだ伸びる。SSPへの参画は、当研究所にとっても情報発信の本格的な第一歩です。生産者の皆さんと一緒に、さつまいも経済圏をさらに豊かにしていきたい。」
株式会社welzo
持続可能な社会と人々の暮らしを豊かにする商品やサービスを提供するイノベーションカンパニー。農畜水産業、食品産業、園芸・花卉、住環境を中心に取り扱い、国内25拠点を展開。 1921年創業(2023年1月に「株式会社welzo」へ社名変更)。
一般社団法人 農業デザイン研究所
農産物流通のコンサルティング業務を25年にわたり手掛ける株式会社シフラ(本社:東京都江東区、1996年設立)が母体となり、2025年に設立。後継者問題を抱える個人農家の相談対応、認証取得の支援、圃場や栽培技術に関するデータの記録・保存など、産地支援を本格化させるための組織。20年以上の実績を通じて築いた7,500人超の生産者データベースを基盤に、生産者一人ひとりのこだわりを尊重したブランド化を志向する。
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法人名 |
一般社団法人 農業デザイン研究所 |
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設立 |
2025年 |
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母体 |
株式会社シフラ(本社:東京都江東区/1996年設立) |
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関連会社 |
株式会社KAOMIE(青果)、株式会社TUKURU(加工品) |