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紙で紙に印刷する「Papertype」が国際デザイン賞「DFA Design for Asia Awards 2026」最高賞である Grand Award を受賞

東京都のデザイン会社 株式会社ペーパーパレード(東京都渋谷区 代表:和田由里子)が手がける「Papertype(紙活字)」が、国際デザイン賞「DFA Design for Asia Awards 2026(アジアデザイン賞)」において、最高賞にあたるGrand Awardを受賞(Communication Design)しました。

https://dfaa.dfaawards.com/en/winner/

Papertype(紙活字)は、紙を素材にデジタル加工技術を用いて制作する活版印刷用の活字です。従来の金属活字の制作には、鋳造設備や専門的な技術が必要でした。Papertypeでは、紙を積層してレーザーカッターで文字の形に加工することで、活字をより身近なものにしています。

紙でできた活字は、軽量で加工しやすく、制作後にも切る、削る、貼る、凹ませる、描くといった方法で表面に模様やテクスチャを加えることができます。こうした特徴を生かしながら活版印刷の仕組みを継承しながら、新しい文字表現を探求しています。

Papertypeの特徴は、活字を制作した後にも、その表面を自由に変化させられることです。一般的なデジタルフォントでは、画面上で設計された文字の輪郭が完成形となります。一方、Papertypeでは、デジタルデータから制作された活字に手作業による加工を加えることで、文字のデザインがさらに展開していきます。模様やテクスチャは、ただの装飾ではなく素材の特性や手の動き、偶然に生まれる変化が、文字そのものの表現を構成する要素になります。また、加工を前提としたオリジナル書体も開発しています。太い字形と広い表面積を持たせることで、文字としての読みやすさを保ちながら、さまざまな加工を受け入れられるように設計されています。

デジタル技術による精密な造形と、人の手による自由な加工。その両方を取り入れることで、タイポグラフィの可能性を広げています。

Papertypeは、タイポグラフィを専門家だけのものではなく、誰もが参加できる創造的な活動として捉えています。紙という身近な素材を用いることで、デザイナーや印刷技術者だけでなく、学生や子ども、地域の人々など、さまざまな背景を持つ人々が文字の制作や印刷に関わることができます。

2024年から2026年にかけては、試作品の制作や印刷実験、ワークショップなどを通して、素材、偶然性、身体性、共同制作といった視点からタイポグラフィの可能性を探求してきました。Papertypeは、活版印刷の技術を保存するだけでなく、現代の技術と人々の創造的な参加によって、印刷文化を未来へとつなぐプロジェクトです。

Papertypeは、紙で活字をつくるという小さな発想から始まりました。活動を続けるなかで、文字の表現だけでなく、印刷文化や素材、人と人との関わりなど、当初は想像していなかった世界が見えてきました。近年は大学院での研究や執筆を通して、これまで実践してきたことを振り返り、考えを深める機会にも恵まれました。つくることに加えて、考え、言葉にすることで、Papertypeの可能性はさらに広がっていると感じています。今回の受賞を一つの節目として、これからも新しい表現や取り組みに挑戦していきます。

Papertypeは2027年にプロダクト化から10周年を迎えます。これまでの制作活動に加え、近年取り組んできた研究や執筆の成果も生かしながら、実験的タイポグラフィのさらなる可能性を探求していきます。

DFA Design for Asia Awardsは、香港デザインセンター(Hong Kong Design Centre)が2003年に創設した国際デザイン賞です。アジアの視点を持つ優れたデザインを顕彰し、デザインを通じた社会や文化への貢献を評価しています。

Communication Design、Product & Industrial Designなどの分野を設け、創造性、使いやすさ、美しさ、持続可能性、社会への影響などの観点から審査が行われます。Grand Awardは、Grand、Gold、Silver、Bronze、Meritの5段階のうち最上位の賞です。

公式サイト:https://dfaa.dfaawards.com/

PAPERTYPEは2009年に着想された紙製の活字を用いるプロジェクトです。2017年には、紙活字と小型の印刷機を組み合わせた「Paper Parade Print Kit」を製品化しました。以来、文字の造形や印刷表現の研究、作品制作、ワークショップなどを通して、紙と活版印刷の可能性を探求しています。

クリエイティブディレクター守田篤史と、アーティスト・タイプデザイナー和田由里子によるデザインファーム。「紙と印刷、素材の《無限の可能性》を探求する」を原点に、幅広い知見とデジタル表現を横断し、フィジカルかつ立体的な体験を設計する。

現在は主に、サステナブルな領域を前提とした「伝統工芸×テクノロジー」をテーマに活動している。作り手とユーザーをより良くつなぐコミュニケーションと、素材の価値を転換するデザインを通じ、伝統技術とその担い手が「創造的に持続できるブランディング」を行う。自主プロジェクトとして、紙製活字による新しい活版印刷システム「Papertype」、広告の社会的責任を問うための「Re-OOH Project」などを手掛ける。

社名:株式会社ペーパーパレード

代表:和田由里子

設立:2020年1月22日

所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-8-208

WEBサイト:https://paperparade.tokyo/

Instagram:@paperparade.tokyo @paper_type

プレスリリース一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/57221