PR TIMES

HPE Spaceborne Computer、月面でHPCおよびAIワークロードを実行

Hewlett Packard Enterprise
  • HPEは、70年にわたり宇宙探査をリードしてきた実績を基に、新たな月面経済を支える先進コンピューティング基盤を提供し、月面探査の新たな時代を切り拓く

  • HPE Spaceborne Computer-4は、月面初となるHPCベンチマークを実施予定

  • HPE Spaceborne Computer-4は、月面におけるAIの信頼性ある運用に向けて、大規模言語モデル(LLM)のRAG(検索拡張生成)、ビジョン推論、LiDARデータ処理などの技術を検証

※本リリースは、HPE(本社:米国テキサス州ヒューストン)が、2026年10月20日(現地時間)に公開した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。

HPEは本日、宇宙環境向けに設計された先進コンピュートモジュールHPE Spaceborne Computer-4が、月面で初(注1)となるHPC(高性能コンピューティング)ベンチマークを実施するとともに、AIワークロードを実行することを発表しました。本システムは、Astrolabの月面探査ローバー「FLIP」に搭載され、今後予定されているMoon Baseプログラムのミッションで運用される予定です。HPEは本ミッションを通じて、将来の月面探査や新たな月面経済に向けた先進コンピューティングの有効性を検証します。

HPEのバイスプレジデント、フェロー兼グローバルセールス部門のチーフテクノロジストであるスコット・ウィースト(Scott Wiest)は次のように述べています。

「70年以上にわたり、HPEのイノベーションは世界で最も重要な宇宙ミッションの数々を支えてきました。月面探査の次なるステージでは、発見の現場でデータを知見へと変換する能力が重要になります。HPE Spaceborne Computer-4によって、高度なAIとHPCを月面におけるエッジコンピューティング環境で実現し、科学的発見の加速と次世代の宇宙探査を支えるインフラ構築に貢献します。」

2026年後半の打ち上げを予定している本ミッションは、NASAのCommercial Lunar Payload Services(CLPS)プログラムの一環として実施されます。月面南極地域付近に着陸後、Voyager TechnologiesのGriffin-1着陸船がHPE Spaceborne Computer-4を搭載したAstrolabのFLIPローバーを輸送します。

Astrolabの創業者兼CEOであるJaret Mathews氏は次のように述べています。

「月面は、高度なコンピューティングを活用するには過酷な環境であり、HPEにその技術を月面で実証する機会を提供できることを大変うれしく思います。FLIPローバーは、さまざまなペイロード(機器・装置)を積載できるよう設計されており、本ミッションを通じて、商用月面モビリティプラットフォームが技術開発と科学研究を支援できることを実証します。」

AIワークロードと月面初のHPC

本ミッションでは、HPE Spaceborne Computer-4が、月面でAIアプリケーションを実行し、史上初となるHPCベンチマーク(注2)を実施する予定です。これらの実験結果は、将来の月面探査や研究活動に必要となる技術基盤の構築に貢献します。

また、大規模言語モデル(LLM)は、月面のエッジ環境で有用な知見を提供し、画像データを解析するとともに、自律的なモニタリングを支援します。さらに、地図作成、ナビゲーション、地形解析、インフラ開発に向けてLiDARデータを処理する追加試験を実施します。また、AIサービスコンテナを用いて、拡張可能なAIサービスアプリケーションを月面で確実に展開できることを実証します。

HPE Spaceborne Computer-4は、月面南極の過酷な環境に耐えられるよう設計された軽量自己完結型・ファンレスのコンピューティングモジュールです。低消費電力CPUおよびGPUを搭載しています。コンピュートモジュールには、キオクシア製のフラッシュメモリ搭載SSDを採用しています。キオクシアはHPE Spaceborneプログラムとの長年にわたる協業を通じて、月面環境下におけるミッション活動や各種試験を、高性能なデータストレージで支援しています。

またHPEは、地球側リソースと連携を最適化し、月面で得られた知見や解析結果を安全に地球へ届けるための包括的なソフトウェアスイートを構築しました。

HPEは、カリフォルニア州ホーソーンにあるAstrolabのミッションコントロールを支援するにあたって、ターンキーソリューションとして提供するHPE Private Cloudを活用し、リアルタイムのインサイトを提供します。また、HPE CloudOps Softwareにより、ワークロードの管理および自動化を行う統合的かつ柔軟な運用環境を実現します。

官民連携によりミッションの科学的成果の最大化を推進

NASAおよびDeloitteは、HPE Spaceborne Computer-4上でAIワークロードを実行し、科学的成果の最大化と、新たな月面経済の発展を支える先進技術の検証を行います。

  • NASAは、Federated Learning for Unbounded and Intelligent Decentralization(FLUID)実験の一環として、地球、月、国際宇宙ステーション(ISS)のデータで学習したAIニューラルネットワークモデルを実行し、3つの独立したAIモデル間の連携を実証します。また、意味解析機能を備えたチューニング済みLLMを用いて、機器内に保存された文書の検索および解釈支援に関する検証を実施します。

  • Deloitteは、サイバー侵入を検知する新システムSilent Shield™を活用し、ほぼリアルタイムの予測型サイバー分析と異常検知を実施します。 

HPE Spaceborne Computer-4は、国際宇宙ステーション(ISS)における長年の運用実績を基盤とするHPE Spaceborne Computerプロジェクトの最新システムです。本システムは、遠隔エッジコンピューティングの新たなフロンティアにおいて、リアルタイムで高度なデータ処理能力を提供します。

注記

(注1)2026年10月20日時点で入手可能な公開情報に基づく分析では、HPEが月面で実施を計画している特定のHPCベンチマークを実施した企業・組織は確認されていません。また、他の組織が計画するHPCミッションで、HPEのミッションに先立って月面で実施されるものも確認されていません。

(注2)HPE Spaceborne Computer-4は、月面上でHigh Performance LINPACK(HPL)ベンチマークおよび共役勾配法を用いたHigh Performance Conjugate Gradients(HPCG)ベンチマークを実行する予定です。

本資料において「Deloitte」とは、Deloitte LLPの子会社であるDeloitte Consulting LLPを指します。デロイトの法的組織体制の詳細については、www.deloitte.com/us/aboutをご参照ください。公認会計士に関する規則および規制に基づき、一部のサービスは監査対象クライアントには提供できない場合があります。


■ HPEについて

HPE(NYSE: HPE)は、AI、クラウド、ネットワーキングの力を結集し、組織が持つ可能性を最大化できるよう支援する、エンタープライズテクノロジーのリーディングカンパニーです。新たな可能性を切り拓く先駆者として、HPEは、イノベーションと高度な知識と経験を通じて、人々の生活そして働き方の向上に貢献しています。HPEは、あらゆる業界のお客様が運用効率を最適化し、データから価値ある示唆を導き出し、その効果を最大化できるよう支援しています。Unlock your boldest ambitions with HPE - HPEはお客様と共に、大きな志の実現に寄与します。詳細は www.hpe.com をご覧ください。

■ プレスルーム

https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html 

#  #  #

このプレスリリースで使用されているその他の製品名は識別の目的のためのみに使用されており、それぞれの企業の商標である場合があります。

【お客様からのお問い合わせ先】

カスタマー・インフォメーションセンター

TEL:0120-268-186 または03-6743-6370

ホームページ: www.hpe.com/jp/

© 2026 Hewlett Packard Enterprise Development LP

製品およびサービスに関する保証条件は製品およびサービスに付属する保証書に明示された保証条件のみによるものとし、本ニュースリリースの記載内容はいかなる追加保証をも行なうものではありません。当社は本レターの記載内容に技術上の誤り、欠落または本ニュースリリース作成にあたっての誤り、記載漏れがあった場合でも何ら責任を負わないものとします。