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高崎市発の地域資源循環モデル「バイオガスプラント高崎」が本格始動

 株式会社ビオストック(代表取締役社長:藤田 康志、以下ビオストック)は、2026年4月より高崎市内の学校・保育施設の給食から発生する食品残さの受入れを開始し、自社のメタン発酵バイオガス施設「バイオガスプラント高崎※1」において堆肥や再生可能エネルギーへ転換する取り組みを進めてきました。※2

 このたび、2026年10月から地域の食品関連事業者から発生する食品残さの受入れを開始します。これにより、地域で発生する食品残さの焼却処理や域外処理の削減を図るとともに、堆肥や再生可能エネルギーとして地域へ還元する資源循環の拡大を通じて、脱炭素社会の実現や地域課題の解決に貢献します。

※1 食品廃棄物や家畜排せつ物などの有機性廃棄物をメタン発酵(嫌気性消化)によって分解し、再生可能エネルギーであるバイオガスを生成する施設

※2 廃棄物処理サービス(バイオガスプラント施設) | 株式会社ビオストック|資源循環と廃棄物削減で持続可能な地域づくり

<バイオガスプラント高崎のめざす姿>

1.取り組みの背景・目的

 近年、脱炭素社会の実現および資源循環の推進は、自治体・企業双方における重要な社会課題となっています。一方で、地域で発生する食品残さの多くは焼却処理や域外処理が行われており、処理コストの増加や輸送に伴う環境負荷が課題となっています。こうした中、地域で発生する食品残さを地域内で堆肥などの資源へ転換し、地域に還元する「地域資源循環」の取り組みへの期待が高まっています。

 群馬県高崎市では給食から発生する食品残さを資源として再利用する取り組みを長年実施しており、食品残さの堆肥化や飼料化を通じた資源循環を推進してきました。一方で、高崎市は交通利便性の高さを背景に食品製造業や食品流通業が集積しており、多くの食品残さが発生しています。給食から発生する食品残さの資源化に取り組む中で、地域全体の資源循環をさらに拡大していくためには、こうした食品関連事業者から発生する食品残さも含めて地域内で循環・活用する仕組みづくりが重要であることが見えてきました。

 こうした背景を踏まえ、NTT東日本グループの資源循環事業会社であるビオストックは、高崎市で培われてきた資源循環の取り組みを地域全体へ拡大するため、地域の食品関連事業者から発生する食品残さの受入れを開始します。これにより、地域で発生する未利用資源を地域内で処理し、再生可能エネルギーや堆肥へ転換する「地域分散型資源循環モデル」の構築を進めます。

2.取り組み概要

(1)地域資源循環モデル概要

 本モデルでは、高崎市内約80の学校・保育施設の給食や、地域の食品関連事業者から発生する食品残さをバイオガスプラント高崎に集約します。集められた食品残さはメタン発酵により再生可能エネルギー(熱・電気)へ転換され、平常時は施設内で消費するとともに、災害時にも活用できるようその一部を蓄電します。副産物として生成される堆肥は学校・保育施設へ還元し、花壇づくりに活用しています。さらに、消化液(液体肥料)についても、地域農業での活用に向けた検討を進めることで、地域内で資源が循環する仕組みの構築をめざします。加えて、学校や企業からの施設見学を受け入れ、資源循環や再生可能エネルギーに関する環境教育を実施することで、環境意識の醸成や行動変容の促進にも取り組んでまいります。

(2)期待される効果

① 地域脱炭素への貢献

 最大処理能力4.9t/日のバイオガスプラントを活用し、給食から発生する食品残さおよび地域の食品関連事業者から発生する食品残さを地域内で資源化し、焼却処理や域外処理に伴う運搬時に発生するCO2の削減を図ります。

② 災害時のレジリエンス強化

 バイオガス発電により創出された電気の一部を、災害時にも活用できるよう備えることで、地域のレジリエンス強化に貢献します。

③ 市民の環境に対する意識醸成(環境教育)

 食品残さから生成した堆肥を約80の学校・保育施設へ還元し、各学校の花壇などで活用いただくことで、子どもたちが資源循環を身近に学ぶ環境づくりに貢献します。

3.施設概要

施設名称

バイオガスプラント高崎

所在地

群馬県高崎市倉賀野町3210-1

事業区分

中間処理(破砕分別、発酵)

処理能力

4.9t/日

処理方式

破袋分別

メタン発酵:嫌気性発酵(メタン発酵)

産業廃棄物の種類

動植物性残さ、汚泥(食品残さに限る)、廃酸(食品残さに限る)、廃アルカリ(食品残さに限る)、廃油(食品残さに限る)、

廃プラスチック類(食品残さの梱包容器類に限る)

4.今後の展開について

 ビオストックは、高崎市などの地域パートナーと連携しながら、本事業を通じて地域資源循環モデルのさらなる発展をめざします。今後は、食品残さを起点として構築してきた資源循環の取り組みをさらに発展させ、地域で発生するさまざまな未利用資源の利活用や、多様な主体との連携を進めることで、地域資源循環の高度化に取り組んでまいります。

 また、ビオストックが自社で運営するバイオガスプラントにおいて蓄積してきた知見を活かし、環境教育や農業における消化液の利活用など、地域に根差した資源循環の取り組みを推進することで、持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。