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慶大発AdipoSeedsが脂肪組織由来の多機能血小板であるASCL-PLCの国内企業治験およびPRP事業の本格展開のための資金調達を完了

  慶應義塾大学医学部発ベンチャーである株式会社AdipoSeeds(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:不破淳二、以下AdipoSeeds)は、東邦ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員CEO:枝廣弘巳、以下東邦ホールディングス)およびコージンバイオ株式会社(本社:埼玉県坂戸市、代表取締役社長:中村雄一、以下コージンバイオ)を引受先とした第三者割当増資を行いました。

[AdipoSeedsについて]

 AdipoSeedsは、現慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センター松原由美子訪問教授らによる研究成果を基盤として、2016年7月に設立されました。松原訪問教授による非造血幹細胞からの血小板製造、血小板の調製、評価および保存に関わる技術をもとに、世界の血小板に関わる医療が抱える課題を独自の技術で解決する「血小板による再生医療のグローバルパイオニア」となることを目指しており、(1)ヒト脂肪組織由来血小板様細胞(ASCL-PLC)等を再生医療等製品として開発する事業(再生医療等製品開発事業)[*1]と(2)血小板を用いた組織修復の治療法の一つであるPRP(Platelet-Rich Plasma、多血小板血漿)療法向けの事業[*2]という2つの事業を展開しております。

[2社との協業展開について]

東邦ホールディングスとの連携(再生医療等製品の流通体制の構築)

 東邦ホールディングスとの間では、医薬品卸大手としての全国的な流通ネットワークと高度な温度管理・品質管理技術を活用し、医療機関へ再生医療等製品などを安全・確実にお届けする最適なサプライチェーンを構築することを目的とした連携を検討してまいります。

コージンバイオとの連携(PRP治療向けの加工受託事業の共同展開)

 コージンバイオとの間では、2026年7月21日付けで医療機関が導入するPRP(多血小板血漿、Platelet-Rich Plasma)治療向けに、PRPの加工受託を行う事業を共同で推進するための業務提携契約を締結しております。今回の資本提携により、両社の連携体制を一層強化し、AdipoSeedsの独自のPRP調製・評価・保存技術と、コージンバイオが保有する細胞培養用培地の研究開発力および再生医療向け原材料・製造支援を主軸とし、再生医療分野の研究・開発から製造フェーズを支える事業基盤とを融合することによるPRP事業の展開を推進してまいります。

[*1]

AdipoSeedsでは、ヒト皮下脂肪組織からスタンダードな方法で遠心分離したASC(脂肪由来間葉系幹細胞、Adipose-derived Mesenchymal Stem Cell)を含む細胞群から、ASCの欠点を克服するため、独自技術により精製・株化して樹立された間葉系幹細胞株ASCL(Adipose-derived Mesenchymal Stem Cell Line)を、ASCL-PLC(ASCL由来血小板様細胞、ASCL-derived Platelet Like Cells)に分化誘導するという技術を基盤として、ASCL-PLCを再生医療等製品として、医療応用することを目指しており、現在、以下の2つのパイプラインの開発を進めております。

  難治性皮膚潰瘍治療向け(開発コード:ADS-01)では、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」において、当社が提案しました「ヒト脂肪細胞由来血小板様細胞(ASCL-PLC)の難治皮膚潰瘍治療に対する他家(同種)再生医療等製品としての開発」が採択されており、今回調達した資金により、早期に国内治験の開始を目指してまいります。

 輸血用血小板向け(開発コード:ADS-02)では、ヒトにおける安全性を検証することを目的として、東京科学大学において「ヒト同種脂肪組織由来血小板様細胞の血小板減少症を対象とした探索的臨床研究」を開始する準備を進めており、その再生医療等提供計画については、既に東京科学大学特定認定再生医療等委員会の審査も完了しております。今回調達した資金により、早期の臨床研究の開始を目指してまいります。

[*2]

PRP療法は、膝や肘など関節の軟骨や腱の損傷、歯周組織再生、皮膚再生などの治療で広く用いられております。患者様ご自身の血液から、血小板を濃縮したPRPを調製し、それを患部投与する治療であるため、安全性が高いうえに、手術が必要なく、体へのダメージが少ないという特徴があります。さらに、血小板に含まれる豊富な膜受容体や成長因子・サイトカインが組織や細胞を刺激し、コラーゲンの生成や毛細血管の新生、組織の修復を促すなど、体が本来持っている“治る力(自然治癒力)”を引き出すことから、有効性が高い治療として注目がなされています。

  一方で、血小板の質や量に個人間のバラつきがあることに加え、年齢や体調によって同じ人の血小板の質にもバラつきが生じること、医療機関ごとに調製の手順が標準化されていないことなどが課題となっていました。

こうした課題を踏まえて、AdipoSeedsとコージンバイオは、事業提携により、独自性の高い特徴を持つ、PRP治療を提供するための医療機関からの受託加工事業を展開しております。

[企業概要]

社名

株式会社AdipoSeeds

設立

2016年7月

代表取締役社長

不破 淳二

所在地

東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部内

事業概要

脂肪組織由来の多機能血小板であるASCL-PLCの再生医療等製品など(難治性皮膚潰瘍治療製剤、輸血用血小板製剤等)の開発、PRP(Platelet-Rich Plasma、多血小板血漿)療法向け事業を中心に事業展開を行っております

ホームページ

https://www.adiposeeds.co.jp/

社名

東邦ホールディングス株式会社

設立

1948年9月

所在地

東京都中央区八重洲二丁目2番1号

東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー9階

代表取締役 社長

執行役員CEO

枝廣 弘巳

事業概要

医薬品卸売事業を中核とし、調剤薬局事業や医薬品製造販売事業など、人々の健康を支える様々な分野で活動しながら、各事業間で緊密な連携を図っています

ホームページ

https://www.tohohd.co.jp/

社名

コージンバイオ株式会社

設立

1981年4月

所在地

埼玉県坂戸市千代田5丁目1番地3

代表取締役社長

中村 雄一

事業概要

細胞培養用培地や体外診断用医薬品、細菌検査用培地の製造販売、細胞加工の受託を中心に事業展開を行っております。近年ではグローバルで再生医療の市場が急速に拡大しており、細胞の培養に使用される培養液の研究開発に注力するとともに、国内外で再生医療分野でのさらなる事業拡大に取り組んでおります

ホームページ

https://kohjin-bio.jp/