インドネシア・ダラジャット地熱発電所の設備改修工事を完了
◆ 発電出力は8,000kW増の12万9,000kWを達成、単機出力としてインドネシア最大の地熱発電ユニットに
◆ 性能保証値を上回る運転性能を実現し、工期短縮・無災害完工を達成、SEG社との技術検討および協力に係る契約を締結で長期安定運転を支援
三菱重工業は、インドネシアの地熱発電事業者であるSEG社(Star Energy Geothermal Darajat II, Limited)が保有するダラジャット(Darajat)地熱発電所3号機の設備改修工事を完了し、このほど商業運転を開始しました。今回の改修により、発電出力は改修前の12万1,000kWから12万9,000kWへ向上し、単機出力としてインドネシア最大の地熱発電ユニットとなりました。地熱発電は運転時のCO2排出量が極めて少ない再生可能エネルギーであり、本改修は同国の脱炭素化と再生可能エネルギー比率の向上に貢献します。
今回のプロジェクトでは、当社の長崎造船所(長崎市)が製造した蒸気タービンを用いて設備の一部を更新しました。三菱重工が設計・製造・据付支援を担い、現地法人の三菱パワーインドネシア(PT. Mitsubishi Power Indonesia)が現地据付工事を担当するターンキー方式で工事を遂行。性能保証値を上回る運転性能を実現するとともに、契約工期を短縮し、無災害で完工しました。これらの成果は、三菱重工グループが培ってきた高度な施工技術と、三菱パワーインドネシアの高い現地遂行力によるものです。
本工事の完了と3号機の運転開始を記念した式典が、10月14日にインドネシアの首都ジャカルタで開催されました。また本式典にあわせ、三菱重工とSEG社は、最新のメンテナンス技術を用いて、蒸気タービンの出力増強や同発電所の信頼性・稼働率向上などに関する協議を開始するTSCA(Technical Study and Cooperation Agreement:技術検討・協力契約)を締結しました。
三菱パワーインドネシアは、本契約のもと、三菱重工グループが保有する最新技術の導入を通して、これまでにない価値を創造し提供することで、同発電所の資産価値を最大化していくことを支援していきます。こうした取り組みは、三菱重工グループが推進するITO(Innovative Total Optimization)の考え方に基づくものであり、設備のライフサイクル全体を通じてお客様へ継続的な価値を提供することを目指しています。
今回の完工を受けて、三菱重工エナジードメインスチームパワー事業部営業部長の薬師神 滋郎(やくしじん・しげお)は次のように述べています。「今回のダラジャット地熱発電所3号機の設備改修工事では、発電出力の増強に加え、性能保証値を上回る運転性能の実現、工期短縮、無災害完工を達成することができました。特に設計・製造元として培ってきた当社の知見を活用した従来にない工法の採用と、ターンキー方式による一貫したプロジェクト遂行により、工期を大幅に短縮したことは、お客様に新たな価値をお届けできた証であると考えています。三菱重工グループは今後も、最新鋭の技術と現地に根ざしたサービス体制をもって、お客様の信頼できるパートナーであり続けます」。
三菱重工グループは、高性能で信頼性の高い技術の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱炭素化を促進することで地球環境の保全に貢献していきます。また、ITOの取り組みを通じて、製品のライフサイクル全体にわたりお客様に新たな価値を提供するとともに、従来の枠を超えた価値創出に取り組んでいきます。