退職代行モームリ累計利用者51,935名分のデータを開示
退職代行モームリを管理している株式会社アルバトロス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:浜田 優花)が、2026年9月30日(水)に退職代行の利用状況の調査をおこないました。本プレスリリースでは、最新の退職代行利用者データを公開いたします。
株式会社アルバトロス https://www.alba-tross.jp/
退職代行モームリ https://momuri.com/
退職代行モームリ創業から2026年9月30日までの利用者データは、51,935名にのぼります。弊社は、退職代行の利用データを開示することが、離職率の低下および労働者の早期離職防止につながると考え、本データを公開いたします。転職活動における企業選びや、採用活動・職場環境の改善など幅広い分野でご活用いただき、より良い労働環境の実現に役立てていただければ幸いです。
■調査概要
以下、調査の概要です。
調査対象:退職代行モームリの利用者
調査方法:退職代行モームリ利用者を対象としたアンケート
調査期間:
調査項目①-⑨2022年3月15日~2026年9月30日
調査項目⑩-⑫2025年7月15日~2026年9月30日
有効回答数:
調査項目①-⑨51,935名
調査項目⑩726名、⑪786名、⑫874名
地域:全国
性別:男女(回答なし含む)
※調査項目⑩-⑫は、アンケートに設問を追加した2025年7月15日以降の退職代行モームリ利用者を対象に集計しています。任意回答のため、設問ごとに有効回答数が異なります。
■調査内容
公開する調査内容は以下となります。
①年代別
②男女別
③業種別
④職種別
⑤勤続年数別
⑥都道府県別
⑦雇用形態別
⑧退職代行利用の経緯
⑨重い退職理由
⑩「退職代行利用前に自身で退職の意思を伝えたか。伝えた場合は誰に伝えたか?」に対する回答
⑪「退職した会社で、人事異動・待遇改善などがあれば勤務継続しようと思えるか。また、どこが改善されればよいと思うか」に対する回答
⑫「次も同じ業種で働きたいと思いますか?」に対する回答
上記の内容について、退職代行モームリがおこなった分析と考察の結果を公開いたします。
①年代別
退職代行モームリ利用者の年代別数値と割合です。
20代が最も多く、59.5%を占めていることが分かりました。次いで30代が多く、23.2%でした。20~30代の退職代行利用者は全体の8割以上を占める結果となっています。一方で50代以上も約4.1%存在しており、管理職を含むと予想される世代でも一定数の方が利用されていることが分かります。
なお、最年少の退職代行利用者は15歳、最高齢は83歳が利用されており、幅広い年代の方が退職代行を利用されています。
②男女別
退職代行モームリを利用された方の男女別の数値です。
退職代行利用者の割合は、男性比率が若干多く55.2%、女性比率が44.0%という結果になりました。
なお、総務省統計局「労働力調査(基本集計)」*¹によると、2025年平均の国内の就業者数6,828万人のうち、男性は3,702万人(約54.2%)、女性は3,126万人(約45.8%)であり、退職代行利用者の男女比は、働く人全体の男女比とほぼ同水準となりました。
男性の利用者がやや多いのは、男性の方が退職代行を利用しやすいためというより、もともと男性の就業者数が多いことが反映されていると考えられます。
また、就業者に占める女性の割合は、2022年の約45.0%から2025年には約45.8%へと年々増えています。女性の就業者が増え続けていることから、今後は女性の退職代行利用者の割合も高まっていくことが予測されます。
*¹出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)」長期時系列データ 表2-1(2022年〜2025年平均)
③業種別
退職代行モームリ利用者における業種別の割合です。
最も多かったのは「サービス業」の14,285名(27.5%)で、退職代行利用者の4人に1人以上を占めました。次いで「卸売業、小売業」6,292名(12.1%)、「製造業」6,020名(12.0%)、「医療」4,570名(8.8%)と続き、上位2業種だけで全体の約4割(39.6%)にのぼることが分かりました。
④職種別
退職代行モームリ利用者における職種別の割合です。
職種別では「販売」が7,762名(15.0%)で最も多く、全体の約7人に1人を占めました。次いで「営業」5,412名(10.4%)、「製造・工場」5,289名(10.2%)が続きました。いずれも従事者の多い職種であることも一因と考えられるものの、顧客対応や現場作業を担う職種が上位を占めました。
⑤勤続年数別
退職代行モームリ利用者における職種別の割合です。
依頼者の在職期間(入社から依頼までの期間)を見ると、最も多かったのは「1ヶ月〜6ヶ月」の18,615名(35.8%)でした。「1ヶ月未満」の11,908名(22.9%)と合わせると、入社から半年未満での依頼が30,523名(58.7%)と約6割を占め、1年未満の場合は37,491名(72.2%)と約7割にのぼります。
⑥都道府県別
退職代行モームリ利用者における都道府県別の割合です。
都道府県別退職代行モームリ利用者で最も多かったのは、東京都の9,014名(17.4%)でした。次いで神奈川県5,044名、埼玉県4,542名、大阪府4,178名、千葉県3,542名と続きました。上位5都府県で26,320名(50.7%)と全体の半数を超え、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県だけで22,142名(42.6%)と4割以上を占めています。一方で、最も少ない都道府県は高知県で106名でした。
退職代行利用者数のばらつきはあるものの、退職代行モームリは47都道府県全てで利用されていることが分かりました。
⑦雇用形態別
退職代行モームリ利用者における雇用形態の割合です。
最も多かったのは「正社員」の34,076名(65.6%)で、退職代行利用者の約3人に2人を占めました。次いで「パート・アルバイト」10,645名(20.5%)、「契約社員」3,278名(6.3%)、「派遣社員」2,403名(4.6%)と続き、この3つを合わせた非正規雇用の退職代行利用者は16,326名(31.4%)でした。退職代行は特定の雇用形態に限らず、正社員から非正規雇用まで幅広く利用されています。
なお、総務省「労働力調査」*²によると、国内の雇用者に占める正規の職員・従業員の割合は約63%(2022〜2025年平均)でした。このことから、退職代行利用者の雇用形態別構成は、働く人全体の比率とおおむね近い水準となっていることが分かります。
*²出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)」表2-10-2「雇用形態,職業別雇用者数(2013年~)」(2022年〜2025年平均、役員を除く雇用者)
⑧退職代行利用の経緯
退職代行モームリ利用者における利用の経緯の割合です。
退職代行モームリを利用した経緯(複数回答)についてアンケートをとったところ、最も多かったのは「人間関係や職場環境・雰囲気に問題がある」の9,771名(18.8%)でした。約5人に1人が職場の人間関係などに悩みを抱え、退職代行に依頼されていることが分かります。次いで「会社に非はなく、自己都合」が8,950名(17.2%)でした。
回答数は延べ69,256件で、1人あたり平均1.3項目が選ばれていることから、職場の問題と個人的な事情など、複数の要因が重なって利用に至るケースもあると考えられます。
また、「上司から各種ハラスメントを受けている」は7,351名(14.2%)、「上司から退職を止められる」は5,613名(10.8%)でした。退職の意思を伝える相手となる上司との関係も、退職代行の利用に影響していることがうかがえます。
⑨重い退職理由
・トイレをのぞかれ、尿を排泄している時間をトイレ外でスマホのタイムウォッチでカウントされた。その後「お前のトイレはだいたい1分くらいで、一日にすると長すぎて過剰な休憩になる。そのため始末書を書け」と不当な始末書を書かされた。(30代男性/倉庫・物流/勤続年数3年以上)
・得意先に無理矢理キスを求められ上司に相談するも「上手い事やれよ」と言われ、別の同僚の中には「それで仕事もらえるなら安いもんやな」と言っている人もいたと聞いた。(30代女性/事務関連/勤続年数3年以上)
・上司から「どつき回すぞ」「ぶち●すぞ」と言われ、包丁を喉に突きつけられる。(20代男性/販売/2025年度 新卒)
・店長が水を貯めるためシンクにかけていたラップをみて「コ●ドームみたいだね」と言っていた。また、トッピングの振り掛け方を指導する際に「(陰●)をこする方の手で」と言い、不快な性的表現を使うことが多々あった。(20代男性/調理師・キッチンスタッフ/1ヶ月~6ヶ月)
・上司に「今日で150万作れ、作らなかった場合休みはない」と言われた。「お前」呼び、物をバンッと置くなど威圧的な言動があった。(20代女性/営業/2025年度 新卒)
・配属された初日に上司から「不義理を働いた時は九州内で働けなくしてやる」と言われた。(30代女性/販売/3年以上)
・初めて見る現場作業にて「自分なりにやってみて」と言われ、いざやってみると「違う!!アホなんじゃないの?」等人が変わったかのように罵声を浴びせられた。(20代男性/建設業/1ヶ月~6ヶ月)
・ミスがあった際に「教えた時間が無駄だった」「精神疾患があると思っていた」と言われた。(男性20代/サービス業/2026年度 新卒)
⑩「退職代行利用前に自身で退職の意思を伝えたか。伝えた場合は誰に伝えたか?」に対する回答
退職代行モームリ利用者における、利用前に自身で退職の意思を伝えたかどうか、および伝えた相手の割合です。
「退職代行の利用前に自身で退職の意思を伝えたか」という設問(回答者726名)では、「伝えた」と回答した人が190名(26.2%)、「伝えていない」と回答した人が536名(73.8%)でした。約4人に1人が、一度は自ら退職の意思を伝えたうえで退職代行を利用していることが分かります。
伝えた相手(複数回答)は「同僚」が101件(53.2%)で最も多く、「上司」85件(44.7%)、「人事・総務」21件(11.1%)が続きます。
上司に直接伝えた人は、回答者全体の約1割(11.7%)にとどまりました。先述の「利用の経緯」の設問では「上司から退職を止められる」を挙げた人が10.8%(51,935名中5,613名)となっていることからも、上司への退職の申し出がハードルになっている様子がうかがえます。
⑪「退職した会社で、人事異動・待遇改善などがあれば勤務継続しようと思えるか。また、どこが改善されればよいと思うか」に対する回答
退職代行モームリ利用者における、職場の改善があれば勤務継続を考えられたかどうかの割合と、望む改善点の一例です。
退職した会社で、人事異動や待遇改善などがあれば勤務を続けようと思えたかを聞いたところ(回答数786件)、「思えなかった」が724件(92.1%)、「思えた」が62件(7.9%)でした。9割以上が、改善があったとしても勤務を続けたいとは思えなかったと回答しています。
また、どのような改善があればよいかについては、「社員同士のコミュニケーションや意見の言い合える風通しの良い職場」「人間関係と賃金の改善」「業務の十分な引き継ぎ」といった声が寄せられました。
⑫「次も同じ業種で働きたいと思いますか?」に対する回答
退職代行モームリの利用者に「次も同じ業種で働きたいか?」の質問に対するアンケート結果です。
退職代行利用者のうちアンケートに回答した874名に「次も同じ業種で働こうと思いますか?」と質問した結果、「いいえ」と回答した人が572名(65.4%)となりました。退職者の約3人に2人が、勤務先だけでなく業種からも離れる意向を示していることが分かります。
「いいえ」と回答した人からは「業界自体がブラックだと感じた」「トラウマになるような経験をした」などの意見が挙がっている一方で、「違う業種にも挑戦してみたいと思うから」といった前向きな理由も見られました。
「はい」と回答した人は302名(34.6%)です。理由としては「他の業種で働いたことがないから」のほか「会社が嫌いになっただけで、仕事が嫌いになったわけではない」との声も寄せられています。退職した職場とは切り離して、同じ業種で続けたいと考える人も一定数いることがうかがえます。
■まとめ
最新の退職代行利用者データを分析した結果は以下のとおりです。
退職代行利用者のデータを分析した結果
・約4人に1人は自分で退職を伝えた後に退職代行を利用
・職場環境が改善されても「続けたい」と思えた人は約12人に1人
・退職代行で辞めた約3人に2人が同じ業界からも離脱
上記から退職の意思が固まった後の改善では引き留めが難しい一方、早い段階で企業が悩みに気づいていれば、退職代行を使わずに済んだケースもあったと推察されます。
従業員が退職代行に頼らざるを得ない状況を放置すれば、自社の人材だけでなく業界全体の担い手を失うことにもなりかねません。上司以外にも相談できる窓口を整えるなど、早期の取り組みが離職防止の鍵となる可能性もあります。
なお、退職代行モームリは現在、通常どおり営業を再開しております。営業再開から約半年での退職確定件数は2,090件となりました。
今後も、蓄積したデータをもとに退職をめぐる実態を社会に発信するとともに、より良い労働環境の実現に貢献してまいります。