三鷹市と廃食用油の資源化促進に関する連携協定を締結
東京都三鷹市(市長:河村 孝、以下「三鷹市」)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)および合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:髙田 岳志、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)は、持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)等の原料となる使用済み食用油(以下「廃食用油」)の資源化促進を図るため、「持続可能な社会の構築に向けた使用済み食用油の資源化促進に係る連携および協力に関する協定」(以下「本協定」)を10月19日に締結しましたのでお知らせします。また、同日、三鷹市役所で河村市長のご参加のもと本協定締結式を執り行いました。
さらに、三鷹市は同日付で、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」にも参画し、市内の家庭などから回収した廃食用油をSAFへリサイクルする取り組みを進めます。
【協定締結に至った経緯】
三鷹市は、これまで市民から排出される廃食用油を燃やせるごみとして焼却処理していましたが、2024年及び2025年に、同市後援の「ふじみまつり」において廃食用油の回収を実施したところ、多くの来場者の皆さまにご協力いただき、両年とも約100リットルの廃食用油を回収しました。この取り組みを通じて、廃食用油の回収・資源化に対する市民の関心の高さや、回収機会を求めるニーズが確認されました。こうした市民ニーズを踏まえ、廃食用油を有効な資源として循環させる取り組みを推進するため、このたび協定を締結し、市民の皆さまとともに廃食用油の資源循環に取り組むこととなりました。
【協定の主な内容】
(1) 廃食用油の回収に関すること。
(2) 廃食用油を用いたSAF等の製造に関すること。
(3) 本再資源化を広く情報発信する機会の提供に関すること。
(4) その他、本協定の趣旨を実現するために必要なこと。
【協定に基づく具体的な取り組み】
三鷹市では、リサイクル市民工房に10月21日から新たに回収ボックスを設置し、開館時間中に廃食用油回収を開始します。集まった家庭系廃食用油はレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内)へ運ばれ、国産SAFの原料として資源化されます。
この取り組みは、市民一人ひとりが脱炭素に貢献できることを実感できる身近な取り組みであり、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロとするゼロカーボンシティ実現に向けて、多くの市民の協力を頂き、脱炭素・資源循環型社会の実現を目指してまいります。
【国内初のSAF大規模生産事業の概要】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立しました。24年12月にコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、25年4月からSAFの供給も開始しています。供給するSAFは、国際的な持続可能性認証である ISCC CORSIA 認証を取得しています。
「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗などで発生する使用済み食用油を原料とするSAFを用いて、航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクトです。プロジェクトは日揮HDが発起人となって設立し、設立主旨に賛同する企業・自治体・団体が、家庭や飲食店など身近なところで発生する廃食用油の提供を通じて、日本国内における資源循環の促進に直接参加しています。
特設ホームページ:https://www.fry-to-fly.com/
【東京都の廃食用油回収促進に係る事業】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、東京都が推進する「廃食用油回収促進に係る事業提案」に採択され※、2026年7月に東京都と協定を締結しました。この協定は、家庭系廃食用油のさらなる回収促進や、SAFの利用拡大、および国内資源循環による脱炭素社会の実現を目指すものです。
東京都との協定に基づいて、東京都とともに、2026年から2029年3月にかけて1)自治体・企業と連携した家庭系廃食用油の回収及び国産SAF製造への利用、2)SAF・廃食用油回収周知イベントの実施、3)SAF製造に関する取組の国内外への発信、4)廃食用油の回収・SAF製造・利用に関する環境学習の実施という4つの取組みを推進しています。
3社は2023年度から2025年度にかけての3年間にもSAF製造に向けた公募事業「廃食用油回収促進に係る事業提案」に採択され、2025年4月に国内初の国産SAFの供給を開始しました。東京都が2025年5月から10月に展開した世界陸上を契機とした「家庭の油 回収キャンペーン」において、都内約80か所での家庭の廃食用油回収に協力し、多くの都民に廃食用油やSAFについて周知することができました。
※東京都ホームページ:
https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/06/2026060409